実直で誠実な青年を狂わせたもの

異例中の異例の加害者の釈明会見で始まった日大アメフト悪質タックル問題。

いろいろな事が明るみになるに連れて権力の行使の異様な凄まじさがわたしたちの常識をはるかに超えている事が分ってきました。

うちによく来てくださる塾の先生姉妹、「ほんと!どう指導したらいいのか解んなくなっちゃうよね!」

「まったくです!あんな無防備な人間に後ろからおもいっきりつっこんだらどうなるかぐらいわかんないのかね!半身不随とかなんなかった方が奇跡じゃないすか!」

私もその先生方もよもや指導者たるものが『相手を負傷させろ』なんて指示が下されてるなど夢にも思っていませんでしたから、ましてや高校時代の恩師であるというコーチからの指令です。

てっきり加害選手が従順でまじめすぎて、自分で状況判断せずに思考を停止して、指示のことばにのみ、その身をゆだねた結果だったんじゃないかと考えていました。

「『言われたとうりにやったつもりです』って最近の子は言うでしょ!つーか言われた事しかやんないよね!一を聞いて十を知るなんて死語だし!」

「『相手をワンプレーで潰してこい!』なんて台詞はよく使われるじゃん!実力の違いや気概の差を真っ先に鼓舞して戦意をひるませて優位にゲームメイクする。先手必勝の極意だーね!」

「もののたとえだよね!」

「それぐらい解れよ!ちったあ考えろって!」ってな会話をかわしていました。


私にも加害選手、被害選手と同世代の子供がいます。自身の子供はもとより、その周囲にはつねに自分の個性を生かし自ら考え強くなってもらいたく感化し合える人間関係があって欲しいと思っています。

先立つ身です。どんな境遇においても自力ではいあがろうともがく力強さと生き物としてのしたたかさを備えてくれないと心配です。

先ずは「考えろ!」で、多くの生徒を指導なさるこの塾の先生姉妹がいらしてくれたときはいつも

「子供達に強い自立心を芽生えさすにはどうしたらいいものかね。今の世の中、ものが溢れすぎて、しかも便利になりすぎて、へたすりゃ一切考えなくてもお金さえあれば生きて行けそうなんですけど」

みたいな問いかけを常にしてしまいます。

ちゃんと考えて周囲との兼ね合いを大事にし、助け合えるにはどうたちまわるか、たりないものをどう補い、また分かち合えるかって、、、

指導は指ししるして導くだけです。あとは自分でいろいろ考えて歩いてもらわないと、、、

しかしです。

加害選手にとっての現実は、のほほんと理想を想う私を唖然とさせるほどのひどいものでした。指導とは真逆の様相を呈して、もはや奴隷です。

一切の自発的な行為を禁ずるかのごとくの命令至上主義。さらに達成できぬ者には暴力や見せしめ的な陰湿かつ執拗ないやがらせを日常的に目の当たりにされていました。

「考える」ことをいっさい禁じられた捨て駒のような扱いを自発的に拒絶する術がない事実があきらかになってしまいました。

優秀な人材がある種、洗脳のような扱いをうけて他の者を傷つける様が私たちの世代には「オウム事件」を連想させて不快な気分です。

こんなことまだまだあちこちにありそうです。誰しもが日々の生活において容易に事件事故の加害者、被害者のいずれにもなりうり、生活や人生そのものが一変してしまうことがこの一件であらためて強調されました。


しかも、日大アメフト部は昨年の大学リーグでの覇者で連盟から与えられた「フェアプレー賞」の受賞校だそうです。

徹底した恐怖管理、暴力、体罰体質が結果を残してしまっています。今回その功労者たる監督、コーチが一転してその連盟から一切の釈明を虚偽と断罪されて永久追放となりました。

世間とは全く皮肉で無責任で勝手なものです。

この件だけでも自分の安全を担保した「アメフトなど一度も観た事も無いでしょ?」の人々までもが過激に渦巻きいっこうに収束しません。

あたかも自身の境遇をこの一件にあてがってうっぷんをはらすかのごとくです。

このままでは「公文書改ざん問題のような犠牲者までもがどっかから出ちゃうんじゃないの?」は心配し過ぎでしょうか?

この一件がみちびきだしたものは、、、「とにかくいろんなものがよどんで鬱積している」そんなふうな薄気味悪さを感じられてなりません。
















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Author:おしげ
東久留米の市場の中の小さな小さな休憩所、そこの管理人です。
とはいえ自己管理とかが大の苦手、適宜テキトー大雑把が信条の私!
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